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「君の叔母さんからだよ」
「私の叔母?」
「君の父親の妹だ。会ったことないかな?お母さんが会わせていないのかもしれないね」
「はい。父と別れたのが小さかったので、記憶がありません」
「お母さんに聞いてもらうのが一番いいんだろう。ただ、今回病気はお母さんだからね。私と叔母さんの判断をお伝えするよ。まず、お母さんの病状だけどね、あまり良くない。循環器系の病気で進行している。お母さんからは口止めされていたが、実は君の伯母さんが嫁いでいる病院のほうが専門の医者がいる。私としては、そちらの病院へ転院してきちんと入院加療すべきとお伝えしたんだ」
「……」
私はショックで手が震えてしまった。院長はそんな私を見て、コーヒーを入れてくれた。
「飲みなさい。少しは落ち着くだろう」
そう言われて、コーヒーを口にした。深呼吸をする。
「ありがとうございます。その叔母の病院というのはどこですか?」
「君は知っているかな?虎ノ門にある藤野総合病院。あそこの院長は私の旧友だが、その奥様が君の叔母さん。お父さんの妹さんだよ」
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