0人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
驚きすぎて一瞬声が出なかった。
「……え?地獄行き?……僕が?な、なぜですか!」
僕が地獄行き?落ち着け、わからないが……そうだ、きっと神様が虫を殺しちゃった程度のことを深く考えすぎちゃってるだけなんだな。罪状を聞こう。
「あの……僕がしたことを教えてくれませんか?」
「お前の罪は "21100人殺し" だ」
「21100人!?」
アラタは驚愕していた。殺害人数もさることながら、一番の驚きは自分が殺人犯だったという点であった。
「やっぱり君は、地獄行きだったね〜」
こんな時にも、女はニヤニヤしながら、煽ってくる。
言い返してやりたいが今はそれどころでは無かった。
「うるさいな、こっちは今混乱しているんだ」
こっちは頭を抱えているというのに。
だんだんと彼女にイライラを覚えてきていた。
だがやはり、自分が21100人も人殺しをしたとは思えなかった。
「その顔、納得いってないんだね〜?まあ私は
"全部知ってた" から、想定済みだけどね〜」
ん?今なんて言った?
アラタが女性に詰め寄っていった。
最初のコメントを投稿しよう!