黄昏様に気をつけて

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「みーつけた。」 草木をわけて魔人が現れる 魔力も殺意も感じさせないイかれた魔人を、広場の真ん中で仁王立ちしながら迎えた 「遅かったな友達。俺の見立てではもっと早く着くと思っていたよ。」 「おや?結構高めに評価してくれるんですね、ありがとう。大したことじゃ無いのですよ?のんびり歩いたら、その分面白いことしてくれるかな〜って思ったのでして。」 「フフン。なら、期待に応えなくては。」 身体を楽にし、聞き手で横から思い切り魔人を指差す 「我が友ビナーよ、悪戯仮面こと大魔神ゼロ・ルシフェル・グラウディウス様が、お前にとっておきのイタズラを披露しようっ!!」 「まぁほんと?ビナーとっても嬉しいです。」 「余裕マシマシな反応感謝。それじゃあ来いっ!」 「......あはっ。」 血の様に赤い目が輝き、一息置いて魔人が飛び駆け出す 接敵まで3、2、1、 キンッ 「....。」 目線は逸らさず最低限の動きだけで、足元からの不意打ち(ナイフ)を避ける 失望したか? 自分と同じ手段での攻撃だからな だがな、お前は失望しようと、投擲を見る必要があった! グイッ! 「っ!?」 そうしなかった、そこがお前の敗因だ 突然左足を引っ張られた魔人はバランスを崩し、倒れた 「...権能と、足錠ですか。」 「ただの足錠ではない、イタズラアイテムの『仲良し二人三脚君』だっ!」 不意打ち発動と同じタイミングに権能(ワープ)を使い、魔人の左足首を自分の足首近くに設置し、二人三脚君で固定した 標的から目を離さないあいつの戦闘スタイルを信じたからこそ上手くいったイタズラだ 「前座はこれまで。今より最強最高のイタズラを披露しようじゃないかっ!」 言い切る前に最大まで魔力を高めて、最大出力の魔力玉を形成 そのまま魔人に向かって放つっ! 同時に権能(ワープ)で魔力玉を放つ自分自身を模倣、固定し、周囲に展開 その数100!事実上の100人一斉攻撃だ 食らうがいい!これが魔神王の全力だっ!! 「超魔神弾(スーパーゼロスペシャル)っ!!!」 俺の全力を乗せた一撃、100撃が魔人に向かう 魔人は避けることも出来ず 暗闇に包まれた第3地区、黒の森から突然光が放たれ、人拍子置いて爆発と爆音が鳴り響いた
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