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夜、寝付く前、私は涙が止まらなかった。
窓から星を見上げると、ミカエルの美しい瞳を思い出して胸が痛かった。彼に恋をして、彼の花嫁になることに憧れて星に願いをかけていた日々を思い出して、死にたくなるほど辛かった。
私は騙されたのだ。
母の失踪にミカエルが関与しているだろうと思うと、私は発狂しそうだった。公爵家の土地も大事な森も全てミカエルに盗まれたのだ。アネシュカとミカエルの結婚式が行われる世界に身を置きたくなかった。一刻も早くこの時間から去りたかった。
夕食の席で、弟二人からなぜ森に行かないのかと質問責めにあった。私はあと三日待とうと弟を説得した。
時を戻せるなら、森に行く必要はない。
私は枕が涙で濡れるのも構わずに思い切り泣きじゃくった。部屋に一人の今は、悲しい思いを悟られないようにと気持ちを隠す必要はなかった。
――いい?もう泣き止むのよ。明日の朝、目が覚めたらここを出て、女王陛下が設立した寄宿舎にリサになりすまして行くのよ。これはミカエルの盗みを防ぐため。そして母を守るためよ。
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