2.学校に行きたい!

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 魔界には様々な種族の魔族がいる。  それを束ねているのが魔王だ。  人間界への進出は、エネルギー源である魔石、魔力の獲得の為である。上層部に対する不平不満の吐き出し口にもなっていた。魔王はこれによって魔族たちの反乱を抑えていた。  魔王には側室が山の様にいる。高位魔族の多くが自分の種族の繁栄の為に、嫁を出しているからだ。  リアは、その中の一人との子供の筈だ――と、イチロウは、自信なく記憶を巡らす。  何しろ、リアの時の記憶が断片的だ。  リア人格は、どこいったんだ?――  いまいち魔界分かってない俺が、このままリアとして生きて大丈夫か?   マジで不安だ。不安しかない。  しかし魔王の息子って事は、やがては魔王になるのか? 俺?   いやあ、ないない。息子いっぱいいるだろ。まだ俺ガキだし。  大体、勇者とかに命狙われたくないし。全人類に恨まれたくないしさぁ。 などと、イチロウは、現実的に思った。    
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