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魔界には様々な種族の魔族がいる。
それを束ねているのが魔王だ。
人間界への進出は、エネルギー源である魔石、魔力の獲得の為である。上層部に対する不平不満の吐き出し口にもなっていた。魔王はこれによって魔族たちの反乱を抑えていた。
魔王には側室が山の様にいる。高位魔族の多くが自分の種族の繁栄の為に、嫁を出しているからだ。
リアは、その中の一人との子供の筈だ――と、イチロウは、自信なく記憶を巡らす。
何しろ、リアの時の記憶が断片的だ。
リア人格は、どこいったんだ?――
いまいち魔界分かってない俺が、このままリアとして生きて大丈夫か?
マジで不安だ。不安しかない。
しかし魔王の息子って事は、やがては魔王になるのか? 俺?
いやあ、ないない。息子いっぱいいるだろ。まだ俺ガキだし。
大体、勇者とかに命狙われたくないし。全人類に恨まれたくないしさぁ。
などと、イチロウは、現実的に思った。
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