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ガンガンガンガン!!
鋼を打ち付ける様なけたたましい音が、階段に鳴り響いた。
「火事だぞお!!」
その叫びに、小柄な生徒の胸倉を掴んでいた筋肉男の手が、少し緩んだ。
その隙に、小柄生徒が筋肉男の手から逃れた。
「てめ!!」
小柄生徒は、俊敏な動きで男の腕をすり抜ける。
そのまま階段を駆け下りた。
「火事だあ!!」
「逃げろお!!」
警告を発する声に、男は舌打ちする。
「ちっ」
悠然と階段を下り、一階へ来ると、逃げ惑う他の生徒を押しのけ、ダッシュで校舎を出て行った。
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