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いつしかわたしは”魔女”と呼ばれる存在になっていた。
変わらず、月に一度だけ魔物の背を降りて一番近くの村へと薬を売りにいく。違う世界からやってきたわたしはこの世界の人達とは時間の流れが違うらしい。
長い長い白い髪を黒のローブに隠し、人の目を避けるように薬屋に薬をおろしていった。
風の噂で王国に一人で楯突いた魔法使いが処刑されたと聞いた。魔法使いは当時の王族を皆殺しにしたが、その後の政権によって捕えられ、惨殺されたのだという。
(あ......あぁ......)
王国の出来事を伝える瓦版に描かれた人相は、わたしの大切な大切なお師匠様のモノだった。
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