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雨が降って、焼けた家が鎮火していく。
ここを離れなければドゥードゥファンは契約を破ったわたしを殺すだろう。
しかし、どこにも行き先がない。
“絶対に待っていて欲しい”
口付けを思い出して身体が熱くなる。わたしの恋はやっぱり叶うことがない。
「これ......は?」
崩れた家屋の中から出てきたのは、耐火魔法の掛けられた缶だった。中から出て来たのは一通の手紙と、路銀、ブローチ。そして、美しいティアラの銀細工。
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