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六つ子の母、〈卯ノ月 律〉。
卯ノ月家は、先祖の失態によって【悪食うさぎ】と十二支の一部から後ろ指を差され、底辺扱いされてきました。
現代でも黒歴史は受け継がれ本家だけでは無く、他の十二支本家の一部からも有名。
なので、知っている者から【悪食うさぎ】、〈厄除師の恥晒し〉と蔑まれている。
それでも、完全に縁切りしないのは他の十二支に無い〈治療能力〉を持っているから。
それを現代、受け継がれてるのは本家の生まれのみである、律のみ。
幼い頃から、他の十二支から罵詈雑言、嫌味を浴びせられつつ治療の依頼があれば出張する。
そんな理不尽な世の中に、思春期時にグレる。
高校生時代に、一人でヤンチャしまくってI県K市内だけじゃなくて、県内でも有名になる。
喧嘩をふっかけてきた相手を返り討ちにする。自分と似たような境遇のヤンキーに気にかけ世話をする。
自然の流れで舎弟ができ三か月後、暴走族総長に成り上がる。
メリケンを使用しつつ、運動神経を活かした体術と怪力で勝利してきたため。
(卯の能力は本来、〈治療系〉。運動神経と怪力は、レアなケース。数年後、娘の風羅に受け継がれる)
通り名→鋼鐵うさぎ
その時、県外で同じく暴走族総長の虎徹家の長女 暁斗(♀)が噂を聞きつけ殴り込みにけしかける。
初対面は、サービスエリアの屋台ラーメン屋。
「あたいと勝負しな!このシマでどちらがナンバーワンかハッキリさせようじゃないか、鋼鐵うさぎ!!」
と、喧嘩を吹っ掛けられるが相手にせず。それから毎日、決闘申し込まれ半年。
折れて、決闘を受ける。
決闘内容は、互いが愛車しているバイクでどちらが早くゴールしたか決める、というルールで勝負をする。
勝負後に、互いを認め合い親友になる。
後日、互いが厄除師だけではなく十二支の本家同士だと知る。
律にとって、虎徹は十二支の中で初めて心を許せるたった一人の人物となる。
律が、高校卒業し。
本家当主会議に初参加した時、当時の巳久利当主から「悪食うさぎ」と嫌味を言われる。
見た目が現代と変わらず二十代後半の美貌の巳久利は、この時は四十代。
一緒に参加した当時の虎徹 暁斗が庇おうと会話に入ろうとしたとき。
「若作りするんだったら、匂いも若作りしたら?今のアンタ、生肉のような加齢臭で悪臭だぜ。蛇ババア」
と、言葉で一蹴りし、公衆の面前で恥をかかせる。
それ以来、巳久利は悔しさのあまり現代まで律の血を受け継いだ六つ子にも目の敵をしている。
(巳久利の中で、蛙の子は蛙という考えだから)
その様子を見ていた当時の神龍時家当主 神龍時 宗一郎に気にいられる。
一週間後から約一年間、プロポーズという行為で付きまとわれる。
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