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「久しぶり」  急いでやって来たことが丸わかりの彼女に対して、私は小さな声で語りかけた。落ち着いて欲しいと思って。  それはきっと私のせい。この一ヶ月、彼女のメッセージに返信をしなかった。電話にも出なかった。心配しているのをわかっていて拒絶していたのだから。  元気であることと、心配させたことを謝るが、私に嫌われたんじゃないかと泣き出してしまう。  全て私が悪い、きちんと私の気持ちを話さなかったから。  私が女の人を好きになるレズビアンであることを告白し、そして。 「うさちゃんのこと好きになっちゃったから、もう会わない方がいいと思ったの」    これで全て終わると思っていた。  なのに、なんで? 「私だって早乙女さんのこと好きですよ」なんて言うの?  それは、私と同じ好きなの?  そんなこと言われたら、手を伸ばしたくなっちゃうじゃない。  私、そんなに強くないのよ、貴女の幸せを願ってるのに、私も幸せになりたいって思っちゃうんだからね。  だから、言ってしまった。 「だったら、試してみる?」  顔を近づけて唇が触れる寸前で動きを止めると目を閉じた。本当にいいの?  そっと口づけ、すぐに離す。  まだ間に合うよ、ここで止めれば友達のままでいられる。 「真紘さん」  初めて名前を呼ばれて舞い上がってしまう。  もう止められない、深いキスを味わうように舌を絡め合う。 「京香、来て」  私も初めて名前を呼ぶ。  ベッドで見下ろす京香の顔が、私を求めていて心から嬉しくなる。  京香が嫌なら、すぐに止めるから。  壊れてしまわないように優しく触れる。ゆっくりとじっくりと。結果的に焦らしているふうになって、京香の欲しそうな表情が私の欲を昂らせる。 「ま……ひろ……さ」  切なそうに呼ばれれば、なんでもしてあげたくなる。  気持ちよくなって欲しい。  可愛い京香を見せて欲しい。  全て味わいたい。  全身から秘裂まで舐めあげ、京香の昂まりもそろそろ限界をむかえそう。  京香の顔を見たくて刺激を止める。 「大丈夫?」  じゃない表情が私を煽る。 「挿れてもいい?」  欲しいとねだる、可愛い。  痛くないようにゆっくりと指を進め、中を探る。  声が一段と高くなる場所、ここだね。  京香が驚いていた。そうなの? 膣内(なか)でイったことないの?  私でいいの? キスを求めてくれる可愛い人。  京香、好きよ。
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