(終)

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(終)

 ようこそ、私の世界へ。  ようやく手に入れた私だけのもの。 「京香?」 「はい!」  夜も深まって後は寝るだけの時間帯。  名前を呼んだだけなのにやけに改まった返事をするのは、緊張しているのか期待しているのか。  もう、我慢しなくていいんでしょ? 「ランジェリー、見せてくれるんでしょ?」  そう言うと、恥じらう顔が可愛いすぎる。だからもっといじめてみたくなる。 「この前のあれ、もう一度聞きたいな」 「あれって?」  わかってるくせに、とぼけるなんて。 「先週の夜、私必死で我慢したんだからね」  あんな言葉、他の誰にも言っちゃダメだからね。 「わかりました、言います」  一呼吸おいて、観念したように口を開く。 「真紘さん、抱いて欲しーー」  全て聞く前に体が動いてしまい、京香を抱きしめる。んん、堪らない。 「もう手加減しないからね、無茶苦茶に気持ち良くなって」  私の腕の中でビクッと動き瞳を潤ませる、可愛い人。 「あの真紘さん、脱いだ方がいいですか?」 「ううん、脱がせたいから」  私は感動している。  最初はどうにかして奪ってしまおうと思っていた、でも奪うのではなく自分から来てくれなきゃ意味がないのだと気づいた。  ようやく来てくれたんだね。  ゆっくりと京香の服に手をかける。  あのランジェリーが見える。  試着の時と同じように息をのみ、そして大きく息を吐く。  ねぇ、本当に今日が初めてなの?  私にしか、この可愛い姿を見せてないんだね、嬉しい。 「綺麗よ」  なんだか視姦している気分、いや、してるのか。  真っ赤になっている京香が色っぽい。 「せっかくだから今日はこのままするね」  淡いピンクのレース、それに包まれた胸に手を添える。柔らかさの中にも張りがある。定期的に運動しているのだろう。しばらく揉んでいると中央が固く主張を始めたのが布越しでもわかる。  私は首元に顔を埋めペロリと舐める。微かにボディソープの香りが鼻をかすめる。  手では愛撫を続けながら首筋をゆっくりと舐めまわす。 「んん」と息が漏れる。 「可愛い」  耳元で囁いて、耳たぶを喰む。 「あっ」  そう、耳も弱いのね。 「好きよ」  言ってから、ペロリと舐める。 「ひゃっ」  くすぐったいのか、逃げようとするから頭を支え目を合わせる。  なんて綺麗な瞳、吸い込まれるように口付けをする。京香も欲しかったの? 最初から開いている口に舌を差し入れると、しっかり絡めとられる。堪らない、気持ちいい。
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