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「ラブホじゃないんですね」  連れてきたのは、時々利用するシティホテル。 「嫌だった?」 「いえ、特別感あって良いです」 「今夜だけだから特別にね」  彼女はふっと小さく笑う、わかってますよと。 「私はあと腐れないですから、楽しみましょう」  同じバーにいたから、先週の子を怒らせたところも見られていたらしい。  若いのに、遊び慣れているようだ。 「シャワーお先にどうぞ」 「お姉さん、一緒にどうですか?」 「えっ」 「先に行ってますね」  名前も歳も聞いてないけれど、きっと私より十歳は若いだろう。余程の自信があるのか、または恥じらいがないのか。  恥じ? 今夜限りなのだから、そんなもの必要? ただ楽しめば良いんじゃない? 私は自分に言い聞かせ、彼女の後を追う。 「あ……ふふっ、くすぐったい」 「強く擦らない方が肌には良いのよ」  泡で全身を洗ってあげると身体をくねらせる。 「それでお姉さん綺麗な肌なんですね」 「あら、お世辞でも嬉しいわ」 「嘘じゃないです、私、正直だけが取り柄です……から……あっ、いいっ」 「ここは特別優しく丁寧にね」  シャワーの湯とは違う粘り気のある水分を湛えた場所を指で擦り上げる。 「あぁぁ……んん」 「いい声で鳴くのね」  正直と言っていた通り、すでに表情は何かを欲しているように私を見つめる。  可愛い……唇にキスをすれば、すぐに舌を絡めはじめる。  甘い……下の口からもどんどんと蜜が溢れるのがわかる。 「ベッド行くわよ」  歩けなくなる前に、シャワーで泡を流しタオルに包んでベッドへ連れていく。  その途中でも何度かキスを交わす。 「お姉さん上手すぎ」  褒められれば気分も上がる、もっと気持ちよくさせてあげたいと思う。 「ん……凄いっ、気持ちい」  張りのある肌や感度の良さ、この子本当に……遊ぶには最高ね。 「あ、そこっ、やばい」 「お姉さん、もっと、激しく、して」 「いいっ、イクっ」  ギュッと締め付ける膣内(なか)と共に、腕を首に巻きつけられる。自然と密着する身体の温かさに、私もひと時の安らぎを得る、一夜限りの関係。
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