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「うっ、AIの食べ残しかぁ・・・」
俺は心のなかで不満を漏らす。
ため息を付きながら食べると、
「ふふっ、そんな顔して、何やってんのよ。」
来たのは同じく家事サービスの仁菜さんだ。
「あ、残飯かぁ。その残飯だと
食欲がないのかしら?」と
聞いてくる。
「そういう仁菜さんはなんですか?」
と聞くと「私?私は残飯のケーキよ。」
という。
「いいなぁ・・・」と言っていると
「じゃあこれ見ながら食べなさい!!
これなら食欲がそそるでしょう?」という。
すると食欲がかなり出てきた。
まさかこんな効果があるなんて・・・
恐ろしいな、仁菜は。
仁菜はこちらを覗き込んで
「良かったわね、食べられて。
統治局に殺されるかもだったわね」
そう笑顔で言いかける。
「あんたのほうが怖いよ、仁菜。」というと
仁菜は宙返りしながら
スマホを持って
「んじゃ、ばいび〜♪」
と言って出るのであった・・・
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