スナック エリー

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「なぁに、アンタまた来たの?」  俺が店に足を踏み入れた途端、絵梨奈さんはそう言ってひらひらと手を振った。  駅前の裏通りにひっそりとあるこの"喫茶エリー"に俺は足繁く通っている。  昼間は喫茶店で、夜はスナックへと変貌を遂げる大人な店だ。  俺がこの店を訪れる目的は、この絵梨奈さんだ。  幼く見える甘い顔立ちにぱっと映える顎の黒子が妙にセクシーに見える。  ……あと、不意に覗く胸の谷間が……いや、今のは聞かなかった事に。
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