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1.玲央
「舐めて」
挿入前、玲央さんは要求する。
初めて言われた時には驚いたけど、男の人はそういうことが好きだというのは女友達から聞いて知っていたし、婚約までしたのだから、セックスの仕方が踏み込んだものになるのは当然なのかなとも思った。
だから私は応じて、今ではすっかり習慣になっている。
出来るだけ早く気持ちよくなるようにと、頭を上下させる。玲央さんに教わったように口をすぼめ、淫らな音を立てながら。
しばらくすると玲央さんは、
「――気持ちいい。そろそろ挿れるよ」
と言い、私がベッドに体を横たえると、私の両膝の後ろに腕を入れて持ち上げ、入ってくる。
「……っ」
最後まで呑み込むと、子宮口が圧迫され、私は背をのけ反らせた。気持ちよさからではなくて鈍痛のようなものがあるからだが、玲央さんは気付いていない。満足げに私の姿態を見下ろし、ゆっくりと腰をグラインドさせ始める。
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