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おいおいほんとに現実かよの巻
俺は夢咲 千歳
いたって普通の高校生だ。
いつものように大親友神崎 碧と通学していたんだがなぜか知らない男に俺だけ連れていかれて天界?と思ってしまうような真っ白な所に来ていた。
・
「⋯はぁ⋯ここどこだよ」
「どこだとおもうっ?」
「うおっ!?誰だ
あ、平凡な俺の方を誘拐した変な趣味してる人だ」
「変な人とは失礼だな〜」
急に現れたのは語尾に音符が付きそうな喋り方をする男の人だった
なんで俺なんかを、
「音符が付きそうなの〜?」
「⋯?え、なに頭の中読めんの?こわ」
「うんうん!一応ね〜」
おぇウィンクしてきやがった
いくらイケメンだからって男にされてもなぁ
「⋯酷いよ千歳くん!そんな対応初めて!
イケメンって思ってるとこは良いけど!!」
そういえば頭ん中読めるのか
危ねぇ危ねぇ、まぁセーフか
「セーフじゃないよ!アウト!
てか喋ろうよ!?
僕1人喋ってる変なやつになるから!!」
なんだこいつ。元から変なやつでしょ
「はいはい⋯
てかどうして俺の名前知ってるの?」
「うーーん⋯君のことが好きだから?」
「吐きそう」
「ひどいよ!?」
「音符付かなくなったね」
「君のせいでね!!!」
「じゃあそれは置いといてなんで俺を?」
「好きだから」
「⋯はぁ
まあいいや、あぉ⋯隣に居た男覚えてる?」
「あー⋯あのイケメン?」
「そうそう。誇りに思うよ俺の大親友
んでそいつが1人なわけ、、言いたいこと分かるよね?」
「⋯⋯帰さないけど」
うわニヤってしやがった。
ニヤって。
「だからーーー男にそれ言われてキュンとするの女の子だけだから!!帰して!!」
「男でもキュンってする人居るから!!」
とか俺達は意外と仲良く喋ってた…のか?
こいつは天使らしい。なんの冗談だって 笑
⋯意味わかんねーよな、天界に帰りやがれ!
それで俺をこれから転生?させるんだと。
やめてよ⋯って感じだけどそこはめちゃくちゃ"美人でえっち"なお姉さんがたくさん居るらしい!!
おい。なんだ童貞のタイプって別にいいだろ
まぁそんなこんなで話しているが、俺はやっぱり碧が居ないと寂しい
だって小さい頃から仲が良い幼馴染であり大親友だからだ。離れちゃうのかなぁ
「もぉ、変わった男の子だよね千歳くん
そんな所も好きだけど」
「いやごく普通の男子高校生ですが」
「何言ってるの〜⋯
千歳くんは普通に美人なのに平凡とか⋯無自覚って居るんだね、漫画だけかと思ってた」
「はは、あなたも変わってますよね〜
⋯あなたって呼ぶのなんかアレだな⋯名前なんて呼べばいーの?」
「天使で」
「却下」
「てことでさ!!!」
「なんだよ、ビビるから普通に喋れよ」
「むぅ。千歳くんのツンデレ」
うわ〜〜〜〜!!きっっつ!!
「ぴえん〜〜!!
まあいいや、これから君には転生してもらいます!!この記憶を持ってだから安心して」
そういやこいつ頭ん中見れんのか、
「安心できるかばか」
「ばかって可愛い⋯んでまぁ、
君はお金持ちの所に生まれさせようと思うんだっ、そして君のお顔は今よりも〜〜〜っと美人にしようと思ったけどこれ以上美人にしたら誰も直視できなさそうだからそのまま!王道いぇい!」
王道??ってなんだ?
「はぁ?なにそれ」
「そして特別にぃ〜〜主人公補正も付けさせてもらう!!!」
「主人公補正?」
「そうそう!よくある漫画の設定で大事じゃん?主人公補正を付けることでえっちなハプニングなんかも起こっちゃったり…?」
「ハァ???ちょ、マジで意味わかんねぇ」
「うーでも僕以外の男とえっちはちょっと妬けちゃうなぁ」
いやこいつ全然質問に答えねぇ…
「もういいよわかんないけど
そんなことより俺は碧が欲しい」
「は?⋯誰。どこのどいつ」
「さっき話してた俺の隣に居たイケメン
あいつは俺の幼馴染であり大親友なの。
お願い連れていかせて」
「ちぇ⋯僕には惚れてくれなかったのに
その幼馴染クンには惚れてるんだ?」
「惚れてない。大親友」
「まあ分かった。僕からのプレゼントね」
「ありがとう⋯
お前のこと初めてかっこいいって思えた」
「はぅ⋯ありがとう!!!
入籍でもする!?僕はいつでm」
「はいはい。」
「んむ」
やべ口おさえちゃった、強引すぎたかな
まあいっか
「これまでの説明めんどくさいんだけど碧の頭に一瞬で入れることできる?」
「⋯っぷは⋯強引な千歳くんも好きっっ♡
じゃなくてできるよ〜!あいつ頭の入りよさそうだし」
「ふーん。じゃあ連れて来て」
「は〜い、仰せのままに♡」
やっぱこいつきもいな、、、、
・
「あ、どうも」
「どうもじゃねーよ千歳
千歳急に連れてかれて俺まじで心配したのによぉ、はぁぁぁぁ──。」
「その深いため息やめてよこわい」
「はいはーーい!そこ!!
2人だけの空間にしないっ!」
「あ、お前だよな?千歳連れてったやつ。まぁ俺もだけど」
「そうだけど何?」
え?
なにこいつ怖
さっきまでキュルン♡みたいな感じだったのになに?なんでこんな雰囲気?
「ねぇ?天使さーん?」
「天使って呼んでくれたっ!?
ねぇもっかい呼んで!!録音してなかった!!!お願いぃぃ!!」
「なんだ通常運転か」
特に問題はなさそう。頭以外ね
「おい千歳。なんだよこいつ」
「俺のファン」
「はぁ?⋯あっそ」
なんだよボソボソしやがって
「ねぇ碧、体調悪い?」
「いやなんでもねぇ」
「ちょまちあばばばば。
なにその言い方千歳くん!!可愛い!!」
「おぇ、だまれ〜」
「ひん♡かっこいい♡」
「てかさ、急に俺の頭にお前らの話ぶっ込むのやめてくんね?倒れかけたんだけど。」
「あーごめんて。俺がこいつに言ったの」
「へー。てか漫画みてぇだな
天使とか転生とか。ほんとに3次元なのか」
「それ俺も思ったわ。
普通に厨二病かと一瞬、、ね笑」
「僕は厨二病じゃない!!ただの天使!!」
「まずただの天使ってとこからおかしいよな、分かるだろ?碧」
「あぁ同感だな。意味わからねぇ」
「2人してひどい!!!」
「で、まだ転生しないの?」
「ん〜?もうする?
も〜少し僕とお話しようよ、千歳くん」
「無理。早く転生させろよ」
「お前じゃねーよ。金魚のフン野郎」
「チッ、黙れよ、厨二病」
「なんでお前ら喧嘩してんだよ」
こいつら意外と仲良いのか?
喧嘩するほど仲が良い的な?
まぁいい。俺は心の準備出来たし
親に感謝するのは忘れてたけど、
いつか帰ってこられるっしょ精神じゃないと俺もうダメそうだし
でも碧が居るだけマシか。
「は〜い!2人とも
準備が出来たので転生させるね〜!!
これから楽しんでね♡行ってらっしゃい!」
「「こいつ最後まできもいんだな」」
「わーー!!最後まで毒舌ー!!!」
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