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【あらすじ】
長期に渡る他国との戦争の後、事実上の敗戦国となってしまったクロイゼン。
国軍は解体され、解雇された軍人たちは盗賊団の一員となり、生きるための活動を活発化させたゆえ、国内の治安は悪化の一途をたどった。
戦前も戦後も変わらず、クロイゼンでは各領土の騎士団へそれぞれの領土の治安維持を委託していた。
セイファン教会と手を組んだ貴族として、国内外で広く知られたファルケンハウゼン家は白龍騎士団を擁していたが、人員を領土内へ細かく割り振ったため、人手不足となっていた。
そして、同家は度重なる脅迫を受けていた。
別邸にいるユリウスとユリアを守護するため、彼らの兄は屋敷の警護を終戦後に創設されたばかりの王都近衛騎士団へ依頼する。
そこで運命の出会いとなってしまった、ユリウスとシュテファニー……。
屋敷を襲撃した盗賊に連れ去られるユリウスの妹であるユリア……。
実は盗賊団へ資金を提供し、国内の騒乱を作り出していたセイファン教会……。
不安になる人々の心を糧とし、何体かの悪魔を召喚していた教会の武装集団である聖地騎士団……。
これは男女の恋愛を主軸に描いたため、強大なちからを有する悪魔を誅滅しながらも、大切な国を守らなければならないという重要な箇所が省略された物語である。
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