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舌を絡めて吸われると根本がジンと痺れた。身体が発情し始めたのを感じる。ナージの興奮に当てられているのだ。
「ん、あっ……にゃあっ!?」
気づけば服がはだけられ、身体の前面が撫ぜられていた。リュヌよりも大きくゴツゴツした手は熱くて、思いのほか気持ちいい。剣を身につけていたので闘う男なのだろう。その無骨そうな指が、器用に小さな乳首を摘む。キスの合間に変な声を出してしまった。
そこは弱いのだ。自分で触れても気持ちいいのに、初めて他人から与えられる刺激はリュヌをさらに蕩かせる。
もうスイッチは入っている。完全に発情してしまえば、本来の目的を遂行しようがしまいが分からなくなってしまうと思い、リュヌはくるんと身体を反転させナージの下から抜け出した。
「っは……綺麗だな……」
身体を起こしたナージはリュヌを改めて見て思わず言葉を漏らした。ランプより、天窓から差し込む月明かりの方がリュヌには似合う。
マントが取れたことで月色の耳も尻尾も見えている。その短い髪も同様に輝いてリュヌの美貌を彩っていた。大きな目は吊り目がちで、その勝気な顔立ちでさえもリュヌの美しさを強調するものでしかない。
ナージが見惚れ呆けているのをいいことに、リュヌはナージを押し倒した。その身体は厚く重くて、後ろ手を付かせることしかできない。
それでも充分だ。ナージの前を寛げ、半勃ちで重さのあるペニスを取り出す。こっちまで褐色だ。リュヌは前かがみになって顔を近づけた。
「ん〜……雄の匂いがする……」
「おいおいおい。嘘だろ……?」
「だいじょうぶ。僕に任せて!」
これはたくさん練習したし、及第点も貰えている。挿れる側にはこれが一番効くらしい。道具を使って練習したときより、なんだか大きいけど……これも個人差だろう。
リュヌはナージと視線を合わせ、見せつけるように口の中へと迎え入れた。色仕掛けのつもりで尻尾をうねらせる。視覚情報が大事と聞いたので、なるべく身体を伏せ顔を起こす。
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