美人すぎる第四王子は嫁入り前に処女を捨てたい

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 全体に唾液をまぶす頃にはペニスは見上げるほどに成長していた。こんなの到底リュヌの小さな口には入らない。先端だけ咥えながら、その幹は唾液の滑りを利用して手で扱くことにする。 「はぷっ。ん……んちゅ……」 「絵面……やべー……」  つるんと丸い亀頭で口の中がいっぱいになる。先ほど舌でくすぐられた場所に当たると、それだけで快感を拾って頭の奥がじんと痺れる。見た目は凶悪なくせに、びくびくとたまに震えるのが可愛らしいとさえ思う。    図らずもこの行為に夢中になりそうだったが、リュヌは目的を忘れてはいない。トラウザーズを下履きごと下ろし、ポケットから取り出した錠剤型の薬を自分の後孔につぷと押し込む。  王族が使用する浄化兼潤滑剤だ。小さいからそれほど違和感はないが、溶け出すときにしゅわしゅわと広がっていく感覚はちょっと苦手。  案の定中でしゅわしゅわが始まり、高く上げた腰をくねくねと動かしてしまう。尻尾の先もぴくぴく動いた。 「な、なにを……?」 「んゅ、ンび……んっ」  言葉は怯えるように震えて聞こえるが、口の中のペニスはびくんと跳ね苦い先走りが出てくる。なにに興奮したのだろう?  準備って言ったつもりだけど、伝わっていないかもしれない。薬剤が溶けきったのを感じて、右手を自分の尻に向けて伸ばす。瞬きもせずリュヌの行動を見ているナージの目は、もはや血走っているように見えた。  汗でしっとりとした双丘のあわいに指を差し込むと、発情のおかげか練習時より柔らかい。蕾の中心に中指をあて少し力を込めるだけで、熱い肉壁に吸い込まれた。 「あっ。んーーー…………」  中は粘性のある潤滑剤のお陰で潤っている。いつもより断然気持ちよくて、口が疎かになってしまいそうだ。リュヌは快感を追わないよう意識しながら指を増やし、そこを広げていった。  受け入れる側の閨教育はそういうものだ。自分ですべて準備し、夫に手間を与えず満足してもらうよう何度も言われた。
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