15/15
前へ
/110ページ
次へ
「アメ可愛いっ、似合ってるよ」 「お前も来いよ」 「えっ」 手を引かれ 彼の膝と膝の間に座らされ 髪留めを私の髪へとつけてくれた。 「ありがとうございます、大切にします」 「可愛いじゃん。やっぱりそれにして正解だったな」 「良かったね、アメ。可愛いって」 アメも新しい 首輪が気に入ったのか 喉を鳴らしながら身体を擦り寄せてくる。 「ばーか、お前のことだよ」 「え?」 「風呂入ってくるから、飯の準備してて」 小さく 笑みをこぼしながら ポンポンと私の頭を撫でた 拓さんはリビングを出てお風呂場へと向かった。 残された 私はというと 拓さんの笑顔と優しさに 酔いしれただただ顔を赤らめていた。 甘やかされる 幸せを教えてくれると 拓さんは言っていたけれどすでに 十分すぎるくらいに私は今までも教えてもらっていた…… .
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

229人が本棚に入れています
本棚に追加