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「アメ可愛いっ、似合ってるよ」
「お前も来いよ」
「えっ」
手を引かれ
彼の膝と膝の間に座らされ
髪留めを私の髪へとつけてくれた。
「ありがとうございます、大切にします」
「可愛いじゃん。やっぱりそれにして正解だったな」
「良かったね、アメ。可愛いって」
アメも新しい
首輪が気に入ったのか
喉を鳴らしながら身体を擦り寄せてくる。
「ばーか、お前のことだよ」
「え?」
「風呂入ってくるから、飯の準備してて」
小さく
笑みをこぼしながら
ポンポンと私の頭を撫でた
拓さんはリビングを出てお風呂場へと向かった。
残された
私はというと
拓さんの笑顔と優しさに
酔いしれただただ顔を赤らめていた。
甘やかされる
幸せを教えてくれると
拓さんは言っていたけれどすでに
十分すぎるくらいに私は今までも教えてもらっていた……
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