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「お前も俺の専属秘書ならそれくらいの配慮したらどうだ?」
「申し訳ありませんでした……」
「午後までにコピー3部ずつしてまとめておけ」
私に
書類を渡して
秘書室を後にした社長。
知りたかったことは知れたけど
なんだか心の中にモヤモヤとした感情が芽生えた。
こんな感情を
抱いたのは初めてで
その感情の名前は
まだよくわからないけれど
社長は何も知らない私にいつも
色々な初めてを教えてくれて経験させてくれる。
「私、コピー室でコピーとってきますね」
社長から渡された
書類を持って秘書室を出た。
周りの人たちが先ほどの会話を聞いて
私にあまり良い感情を抱いていないことにも気づかずに。
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