4/13
前へ
/110ページ
次へ
「お前も俺の専属秘書ならそれくらいの配慮したらどうだ?」 「申し訳ありませんでした……」 「午後までにコピー3部ずつしてまとめておけ」 私に 書類を渡して 秘書室を後にした社長。 知りたかったことは知れたけど なんだか心の中にモヤモヤとした感情が芽生えた。 こんな感情を 抱いたのは初めてで その感情の名前は まだよくわからないけれど 社長は何も知らない私にいつも 色々な初めてを教えてくれて経験させてくれる。 「私、コピー室でコピーとってきますね」 社長から渡された 書類を持って秘書室を出た。 周りの人たちが先ほどの会話を聞いて 私にあまり良い感情を抱いていないことにも気づかずに。 .
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

230人が本棚に入れています
本棚に追加