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社長は今 自らが一から企業した Only Flowerの経営を担っている。 社名の通り 花がメインの会社で フラワーアレンジメントから フラワーショップ、冠婚葬祭の花などを扱っている。 「大丈夫?」 秘書室に戻り わかりやすく肩を落とす 私に優しく声をかけてくれたのは 社長の同級生でもあり右腕でもある東堂さん。 「東堂さん、すみません。社長、会食はキャンセルとのことです」 「アイツは本当、会食とか嫌うよなー」 「多分、会食の裏にあるものに気づかれたんだと思います」 予備で 持っていた 会食相手のデータを手渡し 目を通すなり苦笑いを浮かべた東堂さん。 「お見合いか」 「……はい。結婚式場を経営されている社長のご令嬢でしたし話がうまくいけば、と思っていたのですが……」 「で、拓は?」 「怒って出て行ってしまいました。」 「たく、アイツは……」 .
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