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「唯花、来い」 「は、はい」 「東堂、しばらく社長室に人を入れるな、いいな?」 「はいはい」 社長室に 連れてこられた私。 社長はネクタイを緩め スーツのジャケットを脱ぎソファーへと座る。 「唯花、こっちに来て膝貸せ。」 「あ、あの」 「断るのか?」 「……いえ」 社長に 拾われたあの日から 私は社長の言葉に絶対服従。 もちろん 断ることはできる。 けれど 断った先に 何があるか理解しているからこそ 私はそれができない……いや、しないの間違いだ。 私の居場所は ここにしかないから…… .
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