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吉岡さんと
近くのカフェへと来た。
彼女は
いつまで経っても
私に会いに来た理由を言わずに
ただただ黙ったままコーヒーを飲んでいて
私もカフェオレを飲むけれど
緊張からか味なんてわからなくて落ち着かない……
「柊木社長の彼女ってあなたですよね?」
「え?」
「長年の片思いの末にようやくお付き合いをされたと聞きました。……それで、悪いとは思いましたがあなたのこと調べさせてもらいました。」
「……」
「私、柊木社長のことが好きなんです。私なら彼のビジネスパートナーとしても彼のことを支えることができます。だから、彼と別れてくれませんか?」
やっぱり
その話題だよね……
ハピネスウェディングの
フラワーデザイナーの人が秘書の私に用があるわけなくて
そうではないかなって想像はしてたけど
できることならこの想像は違っていてほしかった。
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