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「帰って来てやったんだ。嬉しいだろ? 奉仕しろ」
帰宅後すぐに夫は美晴の身体を求めてきた。そんな気分にはなれないが、断ると後が大変だ。まったく感じない愛撫に感じるふりをするのも苦労するが、こちらの都合や気持ちはお構いなしに夫は精を放ってくる。
乱暴な営みだったが子供を授かるために耐えた。苦痛な行為でもやらなければ妊娠しない。下手な鉄砲ではないが、回数を増やすしか今の自分にはチャンスがないような気がして美晴は精いっぱい幹雄に奉仕することに努めた。
すると、あまり帰ってこなかった夫が満足したように毎日帰って来て美晴を乱暴に抱いた。
しかしそれも一か月ほどで飽きられてしまい、次第に幹雄の好物を並べた夕飯を用意しても、奉仕を促しても、帰ってこない日常へと戻っていった。
(どうすればいいのかな…)
以前は肌つやの良かったハリのある肌も年齢とともにきめ細やかさを失ってゆき、さらに毎日虐げられていては笑顔も忘れてしまう。もともと細身の彼女はあまり食事ができなくなり、ついに食べたものを繰り返し吐くことが増えた。気持ち悪く体調不良が続いている。
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