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「よ~し。詰めたぞ~。どれ位持っていけるかな?」
こっちに来てくれたので、袋を見せると
「ありがとうございます。えっと…じゃあ、とりあえず2袋でもいいですか?」
「うん。凄く助かるよ……え~っと…自己紹介まだだったね?俺は、白峰 彩雪」
「あ、俺は、天海 雪です」
……え?
ドサッ
「あっ!」
持ってた袋を、落としてしまった
「うわ…ごめん!はい……2袋ね」
あまみって……
言った?
「ありがとうございます!」
いや……たまたまか
まさか、そんな……
「えっと……雪君は、高校生?」
もしも…そうなら
18歳…
「大学1年です」
大学1年……
18か19……
「そっか……大学生かぁ」
「はい」
バタンと冷蔵庫を閉めて、立ち上がる
ゆきって……
「突然、家に連れ込んじゃって、ごめんね?」
「いえ。友達が喜びます」
やっぱり……
目元……似てる様に見える……
「お友達に、どんどん食べてねって言っておいて?」
「ははっ。1日中食べてるかもしれません。それじゃ、お邪魔しました」
「いえいえ。助かりました。またね」
「はい」
バタン
「…………はぁ~~……びっくりした~~」
玄関に、しゃがみ込む
あまみ ゆき
天海 雪?
どうしよう
ほんとかな
たまたま?
あまみという苗字の
丁度18歳位の……
真優によく似た……
俺の……子供?
俺と…真優の……子供?
「はぁっ……ほんとに?ほんとに俺の……?」
だとしたら……
ゆきって……
もしかして……
俺の名前から…取ってくれたりした?
「ふぅっ……どうしよう……もし、そうだったら……嬉し…」
ぐすっ
真優の両親は、激昂して……
話し合いどころじゃなかった……
真優とも連絡が取れなくなって……
てっきり、あの子は………
「はぁ~……産んでて……くれたのかなぁ……」
だとしたら、凄く嬉しいけど
きっと……
凄く大変だったはずだ
真優は天海の家を出たようだ
どこで何をしているのか分からない
そういう噂を
あちこちから聞いた
ほんとに、あの子がそうなのだとしたら
高校を卒業したばかりの真優は
どんな所で、どうやって生活してたのか
どうやって、あの子を育てたのか
たった1人で……産んだのだろうか……
ぐすっ
「いいんですか?!」
「いえ……俺も、全然余裕のない家だったので、なんか分かります」
「うっ……はぁ…ごめん…」
あれは……
俺のせいだ
「うっ……ふっうっ……ごめんなさい」
あんなに……
凄く楽しそうに……
「うぅっ……ごめんなさい」
あの子は……
真優とあの子は……
どんな風に生きてきたんだ……
なかなか辛い子供時代にさせたのは……
俺じゃないか……
今日偶然君に出会えた奇跡
「……神様……感謝します……」
どんなに恨まれても……
俺に出来る事を……
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