夏希side

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夏希side

「はぁ……」 迷った結果、晩ごはんを作らずに来てしまった 俺も食べるなら、多めに作ったからと言えるけど 多分また、バイトで食べさせてもらえるし 雪の為だけに作るのは…… また…逆に迷惑なんだろうな…… 「はぁ……」 俺よりずっと、手際良く料理出来るくせに、ほっとくと、食べないで寝てしまう 大学もバイトもないなら さすがに、ちゃんと作って食べるかな あっ…でも、両手…あまり力入らないかも 今日になって、痛み強くなったりしてないかな あ~…やっぱり、うざがられても、作ってくりゃ良かった 「はあ~……」 「色っぽいね」 「わあ!!」 「ははっ。デッカイ声」 「なっ……空閑(くが)?!いきなり耳元で話し掛けんな!」 「どうしたの?恋の悩み?」 「違うわアホ!」 気付くと、講義は終わってた 「じゃ、なんでそんな切なそ~な顔してんの?全然、先生の話聞いてなかったじゃん?珍しいね」 「は?切なそ~な顔なんてしてない」 「え~?無自覚?困ったな…鏡見る?」 「要らねぇよ。何でお前が困るんだよ?」 「自覚なかったら、俺の居ない所でも、その顔しちゃうじゃん?」 「………はぁ。今日は、お前の冗談に付き合える気分じゃないんだ」 席を立って歩き出す 「どうしたんだよ?体の調子でも悪いのか?」 「……いや…俺の体は大丈夫だ」 雪… けっこう痛くても、気にしないから…… 「え?俺の体はって事は……ああ…アフターピルって知ってるか?」 「……は?アフター…?」 「72時間以内なら、妊娠率をぐっと…」 「は?!にん…何の話してるんだよ?!」 「あれ?そっち系じゃなくて?」 「ないわ!アホ!」 ったく、こいつは…… あっ……! こいつ確か…… 前に、男でも女でもって…… 「空閑!」 「な…何?」 「お前…男でもいけるんだよな?」 「なんだ…やっとその気になってくれたのか」 「あ?その気?その…男と…ヤった事…あんのか?」 「大丈夫だよ、夏希。俺が全部ちゃんと教えてあげるから。でも、ここじゃちょっと……」 「教えてくれんのか?じゃあ……向こうのベンチにでも行くか」 「えっ?!あそこで?!」 ん? 何でこいつ、そんな驚いてんだ? 「外じゃない方がいいのか?」 「いや…外って言うか……あそこだと、皆に見られるけど……」 話が聞こえなきゃ、いいんじゃねぇのか? 見えないとこって何処だよ? 「あ……俺、使われてない会議室みたいなとこ、知ってるんだけど……」 「んじゃ、そこ行くか」 いっつも、所構わず、そんな話してくるくせに、今日に限って何なんだ? バタン 「何の部屋なんだ?これ」 「さあ?資料室とかに、しようとしてたのかな?」 カチャ 鍵閉めた? 「お前…どんだけだよ。いつもは……って!…いってぇな!」 空閑(くが)が壁に押し付けてきた 「夏希……」 は? なっ! 「何でこんな近付い……ってか!腰触んな!」 何考えてんだ?!こいつ 空閑(くが)の体を押し返して、逃げようとするが、 「なあ…知りたいって言ったのは、夏希だろ?」 空閑が、首筋を変な風に触ってくる 「やっ……やめろ!変な触り方すんな!」 「何でか知らないけど、男同士の知りたいんなら、まず、これくらい慣れとかなきゃ」 「…は?いや…口で説明しろよ。ってか、色んなとこ、変な触り方すんな!このっ……?!ちょっ……ちょっと…待て……」 「待てない」 空閑が、下半身を、押し付けてくる 「いや!体験はしなくっ…!ちょっ!足!擦りつけるな!」 「どう?気持ちいい?」 油断してると 空閑が、両手を掴んで壁に押し付ける 「なっ?!……何すんだ!いい加減にしろよ?!」 「あんまり大きい声出すと、人来ちゃうかもね」 なっ…! くっそ……触んな触んな! 力!……入らねぇ! 「ねえ?……怖い?」 「は……はあ?」 「気持ち悪い?それとも……はぁ…気持ちいい?」 「うっ……動くな!…このっ……変態っ!…っく…はぁっ……手っ…離せ!変なとこっ……手…入れんな!」 「ちょっと……」 「んっ…!」 耳!耳耳~!! 「静かにしろよ…」 はむっ ビクッ! 「ちょっ…」 ぺろっ 舐めるな~!! 「っ~~~~!!」 ぽふっ ぽふっ ぽふっ 全然……力入れて叩けねぇ
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