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その日の夜
掛けてあるホワイトボードを見る
明日、夏は午前講義か
多分俺寝てるし、話せないかな
21:00までバイト の横に、その後合コン と付け足す
さっさとシャワーを浴びて、ベッドへとダイブする
合コン……
普通に考えたら、そうだよな
俺だって、高校の頃は、そんなイメージだった
……そう言えば、夏って合コンとか行ってんのかな?
ってか……俺達まだ、酒飲めないのに……
金……いくら位出すんだ……
「雪、雪」
夏の声?
「雪、眠いとこ、悪い」
「んあ?どうしたの?」
「その……昨日、俺、余計な事言っちゃったから……」
「ん~?昨日?」
昨日…余計な事……
「ああ!なんだ…あんな事気にしてないよ。」
「嘘だ!俺に言われたのが気に入らないから、俺への当て付けみたいに……」
何だ?
夏が、必死な顔をしている
「……夏?」
「俺の考えは変わらない。けど、言われて腹立てて、益々自分を傷つける様な事するなら……もう…言わない……から……」
腹……立てるどころか、忘れてたけど……
益々自分を傷つける…とは?
「え~っと……夏、ごめん。俺には、話が全然見えない」
「は?俺に余計な事言われたのに腹立てて、合コン行く事にしたんだろ?!」
合コン?
「何で、俺達の話と、合コンが繋がるんだ?」
意味不明過ぎる……
「だって!お前、今まで合コンなんて、行った事なかったろ!なのに、俺が自分を大切にしろなんて言ったから、真逆の事して…適当に色んな奴と遊ぼうとしてんだろ?」
「……………は?いやいや…それは、全然違う」
「お前が、普通に遊びたいってんなら、それは……別にいいんだ。でも、俺への当て付けの為に、そういう行動するなら、やめて欲しい……」
いや……夏、泣きそうなんですけど?!
どうなってんの?
「ちょっと!なんか、スッゴク盛り上がってるとこ、すいませんが、夏は全っ然関係ない」
「嘘だ」
「嘘じゃねぇよ!って、お前、時間は?」
「早く起きたから、全然大丈夫。トイレ起きて、もっかい寝ようとして、あのホワイトボードに気付いた」
「っそ。じゃあ、ちゃんと話すけど。俺の周りの奴等が、入学してから何百回と合コンに誘ってくる。けど、俺は興味ないし、忙しくて、それどころじゃない。俺は何百回と断わった。どころが昨日、俺の予定を聞き始め、今日が21:00までだと言うと、勝手に盛り上がって、合コン開催が決定されたんだ」
あいつら……その後の予定も聞かないで……
「本当は、翌日、昼前からのバイトが入ってるから、早く終わるバイトを入れといたのに、その話も、誰も聞きもしない。けど!1回1回言ってたから、今回出席したら、堂々と断われるし、行く事にしたんだよ。だから、夏の話は、全然まったく関係ない」
「……な……なんだぁ~……。俺、昨日ずっと考えて、それで朝あれ見て……どうしようって……はぁ……良かった」
夏が、その場にしゃがみ込む
「大袈裟だなぁ。でも、良かった。ほんとは、俺も合コンについて聞きたかったんだ」
「合コンについて?俺だって、詳しい訳じゃないぞ?」
「合コンって、酒飲まなくてもいいもんなの?」
「それは、別に関係ないだろ」
「時間は、どのくらい?」
「大抵2時間くらいで、別の店か、個人的に分かれるか、じゃね?」
「ふ~ん?夏、けっこう行った事あるんだね?」
「えっ?!けっこうなんて、行ってねぇよ!俺も、友達の付き合いで行っただけで……」
なんだか、ゴニョゴニョ言ってる
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