レイ

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…何も無い一日。 朝はただ目を開けるだけ。ベッドから起き上がることも無ければ、服を着替えることも、顔を洗うことも無い。強いて言うならトイレに行くぐらい。 目を開けると、部屋の入口に恐る恐る置かれた、ゼリー状の合成食が入ったボトルを飛行魔法で口の前まで運び、異様に長いストローで中身を吸い出し、ボトルを部屋の外に置かれた、私専用のゴミ箱に捨てる。 これが朝食。 十数年間何一つ変わることの無い、私の朝の光景。
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