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05p:対立
向こうも俺の嫌なところ等幾百も挙げれるだろう。
何故かって?
自分自身だからさ。
そう、ｱｰﾁｬｰは俺の<理想の馴れ果て>だ。
正義の味方に憧れ、近付こうと足掻き悶え苦しみ<磨耗>した果てがあの赤い騎士だ。
俺はｱｰﾁｬｰに殺されかけた事が幾度かある。
今の過ちを無くす為、過去の自分を抹消しようとした。
しかし、聖杯戦争が終わると共に<英霊の座>に伏すと思っていたら、凛が勧め出た契約に則り、未だｻｰｳﾞｧﾝﾄとして現界している。
なんでも、
"抹消は思いとどまったが、貴様の過ちは他に幾つもある。それを放っておいたら、凛やｾｲﾊﾞｰに迷惑がかかろうからな"
なんて抜かしやがった。
まったく。
「どうした衛宮士郎、苦虫でも噛み潰したような顔をして」
「悪かったな、ただお前に腹が立っただけだ」
敵意殺意を半々に込めた返答を投げる。
「ほう、朝から血気盛んな事だ。全く、力の差など歴然と言うのが分からんか。」
「五月蠅いお前胸突かれて負けた癖に」
「何だとｺﾞﾙｧ!!」
「やんのかｺﾞﾙｧ!!」
敵に喧嘩腰でない理由などない―
ここは…"いつものアレだな"
｢｢無限の剣せ―｣｣
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