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06p:朝ご飯
「朝っぱらから五月蠅いわねアンタたち!罰として朝飯二人で作れ!」
遠坂が吠えた。
「「ふざけるな!」」
「文句あっか!?」
「「ありません」」
あかいあくまモードの遠坂は怖い。
それは今と昔、どちらの衛宮士郎も知っていた。
「むぅ…なんでお前なんかと」
「それはこちらの台詞―と言いたいところだが、腹を空かした腹ペコ王と立腹中のマスターの視線が痛いので手早く作らんか?」
アーチャーの言い分は正しかった。
セイバーは筋金入りの"早くご飯作れそして早く食わせろ"的なオーラをいつの間にか醸し出してるし遠坂は遠坂でなぁ…
「…分かった。決着はまたいつか。とりあえず貝の味噌汁、肉野菜炒め、鮭の塩焼きを×9、飯は五合でセット済みだから」
「主菜副菜汁物は及第点だが…米は五合で足りるか?腹ペコ王と虎で三合は食すぞ…」
「…炊き置きのご飯があるから大丈夫…なはず」
一体どこに収めてんだと言わんばかりにあの二人は食べるのだ。
「よし、ならば…下ごしらえは済んでいるな。私は肉野菜炒めと鮭の塩焼きを担当するから、お前は味噌汁、それと食器等を任せた」
「よし、了解」
新旧衛宮家当主の味やいかに…?
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