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「へえ」
なんだそれ。普通にすげぇ。
「冒険者の方が羽振りはいいしお酒も飲むけど、用心棒つけたり色んな食材やお酒を常に用意しなきゃで、経費が嵩んでたから」
客が町人や学生なら確かに用心棒は必要ない。
「ロージーはどうしてたの。居候してるってこと?」
「ああ。運よく魔術師に拾われて、居候しながら魔術師の仕事を手伝って生活している」
「お互い運が良くて助かったね」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
何はともあれ、しばかれずに済んで良かった。
「なあ、カナ。明日は休息日だろ。良かったら俺の居候先に来てみないか」
「え?」
「……まさか休息日も営業してるのか、この店。まあサイゼだしな……」
「いや流石に休んでるよ! わかった。私も魔法都市の魔術師に興味あるし、行ってみたい」
「じゃあ明日迎えに行くから、この店の前で待っていてくれ」
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