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「それで連絡して、次の約束をしてもらった。廣畑さんが僕の誘いを受けてくれたら、車で買い物に行こうって、最初から決めてた」
「それは、さっき言ってた日常に近いから?」
「そう。あの場所でどれだけ楽しめるかもそうだし、こんなふうに話をする場も用意したかった」
今日一日は楽しかったと、将司は振り返った。
今のこの話も、将司にとっては予定通りの展開のようだ。
遥としても、真面目な話がされることは予想できていた。
だけど、どんな結末を迎えるかは全然読めないし、覚悟だってできてない。
振られておしまいっていうシナリオだけは簡単に描けるけれど、そうなってほしくないという祈りはずっと心の奥底にある。
「さっきも言ったけど、今日は楽しかった。一日中買い物ができるって、僕としては結構重要っていうか、大事にしたいポイントだったんだ」
結局遥は試されていた、ということなのだろうか。
それならそれでいいけど、その審査に遥は合格できたのだろうか。
「そして最後に、僕の話を聞いてもらった。それを受けて廣畑さんがどんな反応をするのか、正直言って怖かった」
何を恐れていたのだろう。
これまでの話に、将司の好感度を下げるような内容はあっただろうか。
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