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二回目のデートで居酒屋に行き、彼がものすごい酒豪であることがわかった。
酔った勢いなのか、最近パチンコで負けまくってるからおごってほしいと言われ、それで一気に冷めた。
そのあとも何度かデートをしたけれど、遥の気持ちが一回目のデートより昂ることはなく、今度は遥から別れを切り出した。
付き合っていた期間はわずか四ヵ月。
それを最後に恋愛とは縁がなく、そろそろひと肌が恋しいと思い始めたときに、新たな出会いを得たのだ。
このチャンスをみすみす逃すわけにはいかない。
「えっと、じゃあ、ちょっとだけ」
遥の圧に負けたのか、電車が駅に進入して停止する直前に彼はこう言った。
「ほ、ほんとですか? ありがとうございます!」
彼の気が変わらないように、遥はすぐに返事をした。
声量はできるだけ小さくしたつもりだけど、うまく調節できたかはわからない。
すっかり気をよくした遥は、彼の前を歩いて改札を出た。
このあとはバスに乗る必要があるのだが、そのことは言わずに彼の予定を聞く。
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