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今日もストイックにカタカタとパソコンを叩き仕事をしているのは狐白…ではなくカルマだった。
「なになに…『あなたが考えるCNP選手権』だと…」
「どうしたんです?珍しくパソコンに向かって?」
いつもはパソコンで情報収集の仕事をしている狐白が怪訝な顔をして尋ねた。もちろん狐白は狐面を被っているのでその表情を見ることはできない。
それにカルマは得意げな顔をして応える。
「狐白、このイケメン忍者カルマに相応しいパートナーを考えてみたぞ」
「またどうでもいいことを…」
「ジャーン!これがオレのパートナーだ!」
カルマは手描きのイラストを見せる。
「……カバですか?」
「違う!ユニコーンだ!このイケメン忍者のパートナーとして美観を損なわない美しい毛並✨伝説の生物としての気高きオーラ!」
「いや、もっと役立ちそうなパートナーにしてください。あなたの天然ボケを補完できるようにしっかりとしていて、知的な感じのパートナーにしてください」
「そんなパートナーはお前がいるだろ?」
「え?」
狐白は思いもよらない回答に思わず赤面してしまった。のかもしれない。狐白は狐面を被っているのでその表情を見ることはできない。
「オレはもっと、オレのイケメン人気を高めてくれるパートナーが欲しいんだぁ!」
「……バカですね」
「いやカバじゃない、ユニコーンだ!」
狐白は無言でカルマに拳を投げつけた。しかし、その複雑な表情を見ることはできない。
なんにせよカルマのパートナーが決まるは、もう少し先の話になりそうである。
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