一話 聖騎士団長のレミリーと公爵家のウル

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一話 聖騎士団長のレミリーと公爵家のウル

では、聖騎士団長レミリー様対公爵家長男ウル様の御膳試合を始めます。 ーーーさて、、、どうして開幕早々こうなったのか、、、それは数時間前に遡る。 数時間前ーーーーーーーーーー 庭へと向かっていると1人のニコニコしている老人と出会った。 勿論、どんな脇役でもしっかり名前は覚えているし、なんならこの人は結構有名な人だ。 ラミレンス家当代であるヨウリの執事、カルトだ。この人、正直言えば聖騎士団長よりも強い。確か彼の簡易ステータスはこんな感じだった気がする。 ーーーーーーーーーー status アルト アルマス(伯爵家)男 37歳 スキル 剣術 氷魔法 火魔法 第二魔法まで level 135 称号 アンデットキラー 超越者 ダンジョン踏破者 ーーーーーーーーーー うん、確かこんな感じだったね。、、、こりゃばけもんでしよ。誰が勝てんだよ。 そんなことを思っていると 「おや、ウル様。起きましたか。庭の場所はわかりますかな?一応ですと、左曲がったら玄関ですぞ」 「ん、アルト様。いや、少し忘れてたので、ありがとうございます。では、、、どうかしましたか?」 教えてもらった通り、行こうとすると、アルトは少し驚いては、すぐにいつものニコニコ顔に戻り、「いってらっしゃいませ」と返してくれた。 嬉しく思いながら、お辞儀をして、スキップしながら庭へと向かう。 玄関を出ると門の前に1人の女性と男性がいた。[ついでに門番2人も]遠目で見ていても、女性の方はキレており、男性の方が宥めているようだ。そして門番2人は何故か震えていた。 少しするとこちらに気づいたようで、開けてくれと言っていたように思えたので、走って門の前に行き、門を開けるよう門番に言って、開けてもらったのだが、、、 「本当、早く開けなさいよね!わざわざ来てあげたのに、、、これは公爵様に一言言わないと気が済まないわね。」 「こらこら、レミリー、公爵様もなんかあったんだろ。そんな怒っちゃダメだよ。」 予想以上にうるさかった。門番の方を見ると、早くその人たちを領主様なところに連れていってという視線が来たので、2人を連れて父上のところへと向かったのだが、、、 この時はウルもあんなことになるとは思わなかった、、、 少し歩いて、庭へと向かうと、父上がイライラしながら待っていた、、、のだが、僕を見つけると叱ろうとしてこっちへ来たのだが、後ろの2人を見た瞬間顔が青ざめていた。 大方、さっき言ってたように聖騎士団長がキレているのだろうと思い、少し後ろを見ると思っていた通り、父上を見てキレている聖騎士団長ことレミリーが笑みを浮かべながら父上を見ている。もちろん目は笑っていなかったけどね。 「やあやあ、公爵様、なんで門を開けさせないようにしてたか理由を聞かせてくれないかい?勿論、私が分かるようにしっかりとした訳をね。」 内心見てて面白かったが、少しかわいそうに見えたので助け舟を出してやった。 「聖騎士団長様、それは私が少し予定で遅れましてね。おっと、自己紹介が遅れましたね。私はラミレンス公爵家長男 ウル ラミレンス。今年で10歳の子供でございます。以後お見知り置きを、聖騎士団長、レミリーアレード様。それに、聖騎士副団長、アザミ スーレット様。」 少し長めの自己紹介をして、お辞儀し、表を上げると、少し微笑みを浮かべたレミリーと、その横で「あーあ、やっちゃったね」みたいな顔をしたアザミがいた。 一応、聖騎士トップ2のstatusも結構いかれており、こんな感じである。 ーーーーーーーーーー 聖騎士団長 レミリー アレード伯爵位 女   28歳 スキル 聖魔法 剣聖技 雷魔法一級まで level125 称号 聖騎士団長 超越者 ーーーーーーーーーー 聖騎士副団長 アザミ スーレット伯爵家 男  27歳 スキル 聖魔法 剣聖技 氷魔法一級まで level110 称号 聖騎士副団長 超越者 ーーーーーーーーーー ちなみに、この超越者とは、100レベル超えた人に与えられる、称号なのだが、、、一応比べられるようにここで父のステータスと僕のステータスを挙げておこう。 ーーーーーーーーーー 公爵位 シスト ラミレンス 男 39歳 スキル 火魔法 剣術 三級まで level86 称号 貴族 有識者 読書好き ーーーーーーーーーー 公爵位 ウル  ラミレンス 男 10歳 スキル 剣術 水魔法 四級まで level15 称号 貴族  ーーーーーーーーーー 確かこんなはずだった。てか弱いよな。 まぁ、本来ならこんな感じだ。ちなみに言うと、10歳で15行ってる奴は大体天才だ。確か勇者はlevel 9だったからな、要は、僕はすごいってことだ。 「じゃあ、私を待たせたんだ、少し御膳試合をしないか?なあ、少年よ。」 その場が凍った。 「団長?こんな子供になんでそんなことするんですか?て言うか予定があったって言ってただろ!お前は鬼か!話し聞け!」 「そ、そうですぞ、流石に息子に勝てるわけがありませんし、、、流石に無茶振りかと、、、」 父上にそんなこと言われるとは、、、流石にカチンと来た。確かに前世何にも出来なかったが、、、イメージ力だけは負けない![遅めの厨二病末期患者] 「、、、わかりました、いいですよ、やりますか?騎士団長さん」 「ふん、聖騎士団長、、、ね?」 (あ、やべ怒らせちゃった) 「あ、お手柔らかにお願いしまーす」 そして話は冒頭へと繋がる。
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