エピローグ

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エピローグ

弟じゃなかった弟と帰り道を歩く。 昔よりずっと伸びた背がアスファルトに長い影を落とす。 雨のあがった空は鮮やかな夕焼けに染まっていて、近いようなそうでもないような二人の距離を照らしている。 ぽつりぽつりと話す言葉に耳を傾けながら、わたしは懐かしい笑みを浮かべる彼を見上げる。 新しい関係が、これから始まろうとしていた。
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