君の曲が私に届くまで、

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 それからというもの、三雲君とは度々AOさんの話をするようになった。  といっても、三雲くんは元々無口なのか自分からは話そうとしないし、ほとんど一方的に私が話をしている感じなのだけど。  前に、三雲君はそれでいいの?と尋ねてみた事があった。  その時の返答は、こんな感じ。 『楚空さんの話を聞くほうが楽しいから。いつも楽しそうに話してるし、聞いてて飽きない。』  意外な事にあっさりとそう言われ、ドキッとしたのを覚えている。  三雲君、いつも無表情だから何を考えてるか分からないけど……そうやって思ってくれてんだって分かって安心したというか。  多分、その事があってから三雲君とは気兼ねなく話せるようになったんだと思う。今となっては無遠慮に自分の話ばかりしてしまっている。  もちろん、三雲君の話もちゃんと聞いてるよ!  ……私は三雲君のこと友達だって思ってるけど、三雲君はそうじゃないかもしれない。なんて、たまに思う。   そうだったらちょっと寂しいなぁ……って思うのは、三雲君本人には絶対言わないけどね。
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