異音

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「パパァ!」 その時子ども部屋で1人遊んでいたカナが大泣きしながらやってきた。 「どうした?」 その体を抱き上げて質問する。 「知らない女の子がカナのお人形取ったの!」 「知らない女の子? どこにいるんだ?」 「あっちの部屋」 カナは子ども部屋を指差して答える。 俺はカナを妻に託して子ども部屋へと急いだ。 「誰かいるのか!?」 大きくドアを開いた瞬間、ぼうっと浮かび上がるようにしてワンピース姿の少女の姿が見えて、すぐに消えた。 ボトリと音がして我に返ると、そこにはカナの人形が落ちていたのだった。 ☆☆☆ ここはまずい。 これいじょうここにはいられない。 「またお引越しするの?」
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