2

2/16
前へ
/31ページ
次へ
「気持ちよかった。大好きだよ。」 「私も大好きだよ」と隆也に伝える。 お互いの呼吸が整ったら、服を着て体を密着させて夢の中に引き込まれていく。 私はいつも果てることができないまま、不完全に終わってしまう。 隆也が寝たのを確認して、くるりと寝返りを打ち隆也に背中を向ける。 手を先程の湿っている部分に触れて、さらに指を入れていく。 余韻でまだ体は湿っている。 「んっ」と奥へ奥へ指を入れていく。 「綾兄、、」と呟きかけ、手を止める。 今、綾兄を考えながら果てようとした。 いつもなら何も考えないのに、無意識に考えてしまった。 でも、妄想は自由だ。 声を漏らさないように綾兄のことを考える。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加