魔法使い

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「魔法だってさ。アホらし」 魔法なんて使えなければいい。こんなもの持ってるせいで、どれほどいじわるされたのか。ずっと思ってた。とある時魔法が見つかりそうになった。ここで直面したのは排除されそうになる。平気に。ヤバイ野郎だと。 ぼくは魔法が使える。学校にも通ってた。これはこれで切磋琢磨して。いい友達。いい授業もあり。いい学校だったの。 一般の世界の間で暮らしてる。もちろん、人間として可能なものは可能だから、人間ではある。一般の人の前ではあからさまな魔法は禁止。何のための魔法か。魔法族の間では使っていい。アホらし。 山に行き魔法を使い薪割り。魔法無しのほうが早い気がする。 「いいじゃんか」 「誰だ?」 見られた。記憶書き換え魔法を使わないと。女がいる。 「あなた魔法使いなの?」 「だったらいいじゃんか」 「魔法使いだったら、どうする?」 「別に、いいと思う。好きなように生きたら」 「ないね。好きなように生きられる人がこの世にいるはずがない。一般人も含めて」 「実はわたしも魔法使い」 なら平気か。 「魔法も行動みたいなもの。誰しもが禁止され、許されて生きてる。一般人と変わらない」 「生きにくい間で生きてる。自分に言い聞かせたようなもの。いいじゃんかって」 いいじゃんかって言ってほしかったのか。ルールを変える魔法はない。一体何のための魔法だろう。人間として生きられるなら人間でいい。 「もう人間でいいと思わない?」 「思わない」 「どうして?」 「輝いていたいから」 魔法使いって輝いてるのか。なんかわかった。 「あなたもわたしもほこりを持って生きられるように頑張ろう」 「ああ、いい世界になるように」 あれから、いつもの日常を送ってる。しかし、いい世界になるように頑張ってる。
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