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「次、響」
黒板の前に立った。
柚がビデオを撮っている。
恥ずかしいんだけど・・・。
ふう―、深呼吸し話し始めた。
「親父、今まで、自由な時間をくれてありがとう。
いつも俺がしたいように、味方になってくれて・・・。
俺には、2人の母親がいる。
俺を生んでくれたお袋と、俺達がずっと姉のように慕っていた花ママ。
花ママが病気になって亡くなって、親父が落ち込む姿に俺は何も出来なかった。
でも、花ママからの手紙に、親父と大切に出来る人を見つけなさいって書いてあったように、俺には柚が出来た。
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