新居の夢

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新しい家に荷物を運び終わった。 「ここが俺の新居かー。」 1Kの小さなアパートに引っ越してきた。ベランダからの眺めは最高だし大学からは、近いしこれぞ俺が求めていた新居そのものだった。 ダンボールを開いて布団やミニテーブルを出して晩飯の用意をする。 近くのコンビニで買ってきたビールやおつまみを用意した。 「今日は、新居に引っ越してきたお祝い!お疲れ!自分!」 俺は、ビールを開けて飲みおつまみやご飯を食べた。 (俺ももう社会人かーあっという間だったなー大学生活) 大学4年間を振り返った。 (大学一年の時に、サークルに入って毎日のように夜中友達と遊びに出かけた夏は、海に出かけたり夏祭りに行ったりもして楽しかったなー。 同じサークルの子と付き合ったりして良い思い出だな) そんな大学生活の中で、俺が一番思い出に残っているのが、小説だった。 こんな俺でも意外と本を読むのが好きで大学に入ってからは、近くの図書館に行って夜中まで読みふけていた時期があった。 その時に一番好きだった小説家は、 斎藤銀次先生だ。 俺と同じ大学生らしくなんと最年少で芥川賞を受賞した天才だ。 斎藤銀次先生の作品は、どこか切なく引き込まれる作品ばかりで飽きないところが、見どころ。 同い年で、こんな小説が書けるなんて悔しいが、斎藤銀次先生は、とても才能がある人だった
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