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ダンボールから、斎藤銀次先生の小説を取り出して布団に寝っ転がる。
新居は、とても静かで風が心地いい。
(騒音なども聞こえない。最高の新居だ)
いつの間にか、読んでいたら23時を回っていた。
「やべっ!俺明日1限あるんだった!寝よっと」
読んでいたページに付箋をして俺は、電気を消して瞼を閉じた。
ふわふわと宙に浮かんでいるような感覚。
何か腕に乗っているような気がして目が覚めた。そこには、一匹の黒猫が俺の右腕の近くにいた。
(猫?ベランダから入ってきたのかな?でもここ2階だし)
俺は、起き上がって猫を触ろうとした瞬間、ベランダの方に逃げてしまった。
「逃げた!ちょっと待って!」
俺は、猫を追いかけてベランダに立つと外は、
眩しく煌めいている繁華街が広がっていた。
街のあちらこちらでネオンが灯っていてたくさんの人が歩いていた。
祭りのようなにぎわい続ける街が目の前にあった。
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