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いきなり、視界がぐらつき始めた。
「あれっなんだか眠くなってきた、、、、、、」
「そろそろ目が覚めるにゃ。また今夜ここに来れるから待ってるにゃーバイバイにゃー」
「ばい、、、、、バイ」
「はっ!」目が覚めると朝を迎えた新居にいた。
「さっきのは、なんだったんだろう。夢?」
俺は、さっきの出来事が気がかりで仕方がなかった。
起き上がってベランダへ向かう。
そこは、よく晴れた天気の中で桜がひらひらなびいてる
普通の新居から見える静かな景色だった。
(やっぱり俺多分夢を見てたんだな。こんなところが急に、あんな派手な繁華街になったりしないし)
俺は、大学に行くために準備を始めた。
カバンに教科書を詰めて暇を持て余すための斉藤銀次先生の小説を一冊持って行った。
電車に乗って椅子に座り小説を開いて読んでいると、驚くことにその小説は、夢で見たあの繁華街の描写が事細かく描かれていた。
そして、言葉を話す猫のことまで書かれており俺は、びっくりして思わず声が出そうだった。
(やっぱり斉藤銀次先生と同じ景色を俺は見てたんだ、、、、、、夢じゃないんだ。ほんとにあの部屋に住んでたんだ)
俺は、その真偽を確かめるために大学が終わったら大家さんに聞くことにした。
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