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21時に布団の上に寝っ転がり電気を消した。
(今日は、早く寝て猫にこの世界のこと、斉藤銀次先生について教えてもらおう)
目を瞑って俺は、眠りについた。
昨日と同じようにふわふわ宙に浮いてるような感覚。
「にゃー にゃー」
猫の鳴き声とお腹に何か乗っているような重みがある。
目を開けると、黒猫が俺のお腹の上に乗って鳴いていた。
「昨日の猫、、、、、。魔界堂に来れたか、、、、、」
「おはようにゃ。」
「今日は、魔界堂に行って見たいんだけど、、、、、、、」
「いいにゃ。じゃついてくるにゃ」
猫は、あっさり引き受けてくれて玄関の方へ歩いて行く。
俺も起き上がって猫の後に続いて玄関を開けて外に出た。
すると、昨日見た景色と同じように派手に賑わっている繁華街が見えた。
「すげぇーこれ他の住民は、見えないのかな?」
「見えないにゃ。あの部屋の住人しかこの魔界堂に来れたりできないにゃ」
「じゃ本当に斉藤銀次先生もこの魔界堂をモデルにして小説にしてたんだな」
「変わった子だったにゃ。この魔界堂に来たら驚くはずなのに全然驚くそぶりも見せなかったにゃ」
「へー変わってるなー」
「でも、何も言わずにあの部屋からいなくなっていて皆んな悲しんでたにゃ。銀次は、魔界堂の住人とも仲良くしていていい奴だったからにゃ」
猫は、なんだか寂しそうに言った。
「明日!斉藤銀次先生と会うんだよ!だから、魔界堂のこと知ってるか聞いてくるからなんで引っ越したのかも聞いてみるよ!」
猫は、尻尾をピン!と立てて嬉しそうに鳴いた。
「また会いたいにゃ。 いつか銀次を連れてきてくれるかにゃ?」
「もちろん!連れてきてやるよ!」
すると、猫は、俺の足に擦り寄ってきてにゃーと鳴いた。
そして、繁華街の入り口についた。
向こうには、たくさんの妖怪たちが見える。
「逸れないように抱っこしてにゃ」
「わかった。」
猫を抱きあげて繁華街に入った。そこは、ネオンに煌めいた怪しい雰囲気が漂っていた。
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