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その後、ユアさんには少しの間、仕事を休ませた。これは、住職が仕組んだ。ヤクザには睡眠薬を飲まされてユアさんの体調は悪いと伝えた。有給もずっととらないで働いていたし、休んでも金には困らないだろう。
住職の言霊が効いたのか、復帰した時は元気そうだった。病院の話はその時したらしいけど、普通に素直に聞いたそうだ。そして彼氏がどういうわけかできていた。
いつの間に…?
その日の翌日、住職に問い詰める。
「あの、ユアさんに彼氏を作れって言ったんですか?命令的な」
「それはない。彼女自身で、外の世界を見ただけだろう」
「いやぁ、でも、みるくみたいに…」
「悠星からなにか聞いたのか」
「…はい、使役されてると」
「それは、勘違いかもしれない」
「え」
「雪見は、誰かといたかったはずだ。だから、利用したのは雪見だろう」
「…ま、そうなるんすかね」
「後悔してるのか?」
「いえ!全然。つーか、住職はユアさんを嫁にしたかったんじゃないんすか」
「いやいや、彼女は無理だ。人気者だから恨まれてしまうよ」
「じゃあ、彼氏のヤクザは…?恨まれませんか?」
「彼は大丈夫だろう」
「えーまた勘すか?」
「そうだ」
わけわかんねー
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