見たくないもの

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「ただ、夢を見続けるだけだ」 「…そんなの、辛いです。やっぱり、あいつの家族が苦しむのは…」 「雪見にできることはない」 …俺はこれから、一部始終を夢で見てしまうのか? 「俺は…辛い夢を見たくありません!」 「なら彼のことは忘れろ」 「…そんなの、どうやって」 「それは私にはわからない」 …この夢はいつ、実現される? 助けを求めたとして、もし、俺のところに現れたら?そんなの嫌だ。俺の気持ちはめちゃくちゃだ。 翌日は寝ずに過ごそうとしたが、無理だ。 結局夢を見た。 「…まぁ!」 「母さん…テレビ見たよ…」 「本当に!よかった、元気そうで。お父さん!すぐ来て!」 だめだ…こんなの… いきなりドアが開いて、3人くらいのヤクザたちが部屋に入る。 「な、なにする!」 息子は部屋に入る前で、玄関だったからすぐに腕を掴まれてる。 「お前なぁ、借金いくらあると思ってんだ?」 「なんだ君たちは!」 見たくない、消えろ! 「こいつ金盗んで、友達に払わせてるんですよ〜。ほら見ろ、夢路雪見(ゆめじゆきみ)な?ここにお前が書いただろ」 1人に紙を見せられてる。 「そ、そんなやつ知らない!」
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