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「可哀想なガキだな!クズだ」
「お前借金まみれだってな?ありえねー額とか?笑える」
散々言われてるの撮られてたとは。
「ほらお父さんたちも見て下さいよ。理不尽なこと言われてますよ?友達はこのままでいいのか?」
「知らない、俺は知らない…」
「はぁ、もういい。連れてくぞ」
「やめて!うちの子はそんな子じゃない!」
「なら借金肩代わりしてほしいですね」
「い、いくらだ…」
「そんな金あります?」
「やめろ、家族を…巻き込むな」
「なら認めろよ」
「それは違う…」
「んー?お前のスマホ鳴ってるぞ!」
「か、返せ!」
「母だとよ。スピーカーにしてやろか」
ご丁寧に電話をみんなに聞こえるようにしてる。
「もしもし?両親に会えた?」
「おい誰だお前」
「やめろ!ち、違う!この人は知り合いで…」
「おばちゃんは誰?これには、母ってなってるけど?ここに母いますよね?」
「返せ!」
「なんだおめぇ?うちの跡取り息子の知り合いか?」
「…ど、どういうことなの?母は私…」
「あらまぁ。お母さん。息子を虐待しちゃだめよ?もう許してあげてるから」
「…なんの話ですか」
「切れ!母さん、これは違うんだ!」
「どういうことなんですか?…説明して、下さい」
あ。スマホ切られた。
「まぁまぁ、そんなことどうでもいいんで。行くぞ」
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