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「えー、それが嫌でアメリカに逃げたんすか」
「いや。関係ないし。あっちが一方的に言ってるだけ。で、この弟は養子にしろとか。無理だってぇの」
「つまり、俺じゃなくて、鈴野さんが跡取りだったかもしれないってことすか!」
「ありえねー話だが。親父が許すわけない。お前もその時は、母親の言いなりだったんだろ」
「…そうするしか、なくて」
「可哀想じゃないすか!今は楓さんのとこにいますから、言いなりじゃないすよ」
「さあどうだか。楓さんと結婚できると思うか?お前の母親は、人を使うのが上手いからなぁ。これからめんどくせーぞ?」
「け、結婚とか、俺、高校生…」
「でもヤッてんでしょ?できたら結婚すか?」
「な、なんでそんなこと!」
「どーすんのよ鈴野。責任取るのか」
「ちゃ、ちゃんとしてますから!」
「まぁ悠星さんみたいに盛ってないはずですから、大丈夫そうすけど」
「は?お前…なんの話だ」
「マーシーさんに、カモにしてくれなんて言って、がっついてましたもんね」
「お前!まじ、いらねーとこ見るな!」
「だって、印象的でしたから!カッコつけてる童貞野郎でしたもん」
「やめろ!」
「カモってなんですか?鳥?」
「やめろー!もう帰るぞ」
悠星さんうるさすぎ。
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